
Home Renovation築50年純和風住宅モダンリノベーション
京都市伏見区、桃山御陵にほど近い閑静な住宅地にある築50年純和風木造住宅リノベーション。
とても爽やかなご夫婦、元気いっぱいの小学3年生の女の子と1歳男の子の4人ご家族。
伏見区~東山エリアで中古物件を探されているときに弊社へご相談にこられて、数軒購入前に相談から内覧に同行させていただきました。
建物の状態もとてもよく、賃貸でお住まいになられていた住まいからほど近いロケーションということで物件購入をご決断。
建物は当時の大工はじめ職人の粋を随所に感じられるつくりで座敷の床の間など壊すにはもったいない箇所があり、できる限り既存を残していまのライフスタイルにあった住まいへとリノベーション。主に1階をスケルトンにして断熱&耐震改修をし2階はできる限りDIYで。
見どころは奥様たってのご要望のアイランドキッチン。トップはステンレスや人口大理石ではなくナラ無垢のカウンターを採用しキャビネットはシナランバーで制作。家具のようなキッチンは水回り感がなく自然素材の室内設えと同調するように馴染みます。
また子育てまっさかりのご夫婦の家事を軽減できるように食洗機やガス衣類乾燥機など最新の設備も導入。
築50年の住まいは、いまのライフスタイルに寄り添う最新設備を備えた住まいに変わりました。
・京都市「まちの匠」本格耐震改修事業採択
・国交省「住宅省エネキャンペーン2025」補助事業採択
| 地域 | 京都市伏見区 |
|---|---|
| 築年数 | 築50年 |
| 建物種別 | 戸建てリノベーション |
| 工期 | 6カ月 |
| 面積 | 148.5㎡(1階:94㎡、2階:54.5㎡) |
Customers' expectactionご相談時のご要望
・造作アイランドキッチン
・フロントオープンの食洗機を導入したい
・ガス衣類乾燥機乾太くんなど最新設備を導入したい
・洗面脱衣室はランドリー家事室として広くしたい
・玄関や床の間など和風の設えを残したい
・残せるものはできる限り残してDIYをしたい
etc
工事前の写真
Design pointsこだわりポイント
今回使用した素材や設備等:床ナラ積層フローリング(低温式床暖房対応)、土佐和紙壁紙、造作キッチン(ナラ無垢カウンター、ボッシュ食洗機、グローエ水栓、ハーマンガスコンロ)、ガス衣類乾燥機(乾太くん)、ガス温水床暖房(大阪ガスヌック)、ガス浴室換気乾燥暖房機
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造作オリジナルアイランドキッチン
奥様たってのご要望でアイランドタイプに。
天板はステンレスや人造大理石ではなくナラ無垢(巾ハギ)。ガスコンロ周りだけ人造大理石を使用しています。(デュポンコーリアン製)
キャビネットはシナランバーコアt21㎜、2液性ウレタン塗装クリア研磨仕上げ。
上段はカトラリーなどの引き出し、下段はワゴン仕様ですべて独立して引き出せる仕様。ワゴンは主に調理器具(なべ、フライパン等)、生ごみ処理機、資源ごみ入れ、そしてスパイスや調味料入れとなっています。
水回りキッチン設備を感じさせない佇まいは家具のようです。
ガスコンロ:ハーマン製 食洗機:ボッシュ 水栓:グローエ ステンレスシンク:シゲル工業 -

和の設えを生かす
50年前の大工の手仕事が素晴らしい和のつくりをそのまま残してあらたなモダンなつくりと、対話するように重ねました。
当時の玄関天井は数寄屋つくりを手本とした設えで土間も当時の天然石をそのまま使用。そして寝室は、もともと座敷の客間だった部屋を天然無垢フローリング敷きとし、書院つくりを手本とした当時の床の間はそのまま使用しました。天然無垢のフローリングに書院つくりの床の間は意外にというかとても馴染んでいます。床の間に季節の花、そして掛け軸としてモダンな絵を掛けたりと、これこそが和モダンの設えですね。
新築住宅では手に入れられない、50年という年月にしか出せない趣きは唯一無二。新たな素材のこれからの経年変化がとても楽しみになります。
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既存を生かした耐震改修
すべての内装を解体するいわゆるフルスケルトンではなく、既存を残しながら活かしながら耐震改修するには強い壁をどこに配置するかが重要になります。
昔の和風住宅は部屋の仕切りを襖にしたり、南側や庭に面する窓を大きく掃き出しにするつくりが多く、どうしても壁の量が足らず耐震性は脆弱な建物になります。
そんな和の独特な特徴を残しつつ強い壁(耐力壁)を適所に配置することが求められます。
また室内の壁を強化するだけでなく、建物の自重を軽くするために、とても重量のある屋根瓦を軽く耐久性のよい素材に葺き替えることでも耐震化を計ります。
構造体の劣化修繕や外装の劣化修繕など総合的に構造計算をすれば既存の和の特徴を残し活かした耐震改修はできるのです。 -

ぐるぐる廻れる回遊動線
ぐるぐる廻れる(回遊する)動線は、行き止まりがないように移動できるので実際の大きさ(面積)より広く感じます。
階段を中心とした回遊動線、LDK~寝室~LDKと、寝室を中心とした回遊動線、玄関ホール~寝室~玄関ホールと、アイランドキッチンをぐるぐる廻る回遊動線、3つの回遊動線があります。
それぞれの回遊する動線が重なりあい、さらに室内の広さをより広く感じさせますね。
玄関ホール~寝室は裏動線になるので、玄関ホールに面するバスルームにリビングを通ることなく行き来できるので寝室としての使いかた以外にもゲストが宿泊できる部屋としても使用できます。
家族の成長にともなって部屋も役割も変えていけるフレキシブルな使い方ができます。





































