Home Renovationシンプルモダンな昭和看板建築
二条城のほとりに建つ築不詳の連棟町屋。
1階の店舗スペースなどかなり改造された建物。建替えるかリノベーションするかでかなり悩まれてのご決断で骨組みだけ残しての大改造となりました。
構造の補強と、断熱材など最新設備を備え、内装はすべてオーガニックな設えに。
もともとの町屋のカタチは残っていませんでしたが、昭和中頃に正面部分を看板建築にされた名残をそのまま残してカタチは変えずに「箱モノ」のようなシンプルモダンな外観に一新しました。
内装はシンプルモダンなデザインと相反するように、築年数が燻し出す古い構造体を露わに。
新旧の輪郭をくっきりとさせることで古材はよりアンティークになりその圧倒的な存在感は建物の歴史を伝えます。
photo Daijiro Okada
地域 | 京都市上京区 |
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築年数 | 築不詳 |
建物種別 | 戸建てリノベーション |
工期 | 6か月 |
Customers' expectactionご相談時のご要望
・建替えるかリノベーションかどちらが良いか。
・とくかく古くなった内装を一新したい。
・将来2世帯とした間取りをどうにかしたい。
・1階にテナントスペースを残して、2世帯の仕様にしたい。
・やや矛盾しているが、両親が高齢なのでいままでの暮らしを大きく激変させたくない。
工事前の写真
Design pointsこだわりポイント
今回使用した自然素材や設備など:クルミ無垢フローリング、オーク3層フローリング、土佐和紙、システムバス、システムシャワーユニット
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シンプルモダンなデザインと古材の融合
装飾的なデザインは施さずにシンプルモダンなデザインを徹底することで、古材との対比がよりくっきりとなり、アンティークさとモダンが程よく混在したリノベーションならではの空間へと大変身。
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オリジナル造作キッチン
ステンレスとシナベニヤでデザインされたオリジナル造作キッチン。
余分な装飾性を排除して、古い梁と新しくきれいな木目と金属とよりシンプルにすることでそれぞれの素材の質感が強調されたデザイン。 -
吹抜け天井でLDKからホール~寝室へと繋いでワンルームに
天井の勾配をそのままにした吹抜け天井でLDKからホール階段室~寝室へとつなぐことでワンルーム化。
天井が繋がることで視界がひろがり実際より、より広く感じる空間に、また明かりが届かない階段室まで開けた天井から構造材の間から木漏れ日のように光が降り注ぎます。 -
洗面脱衣室とトイレと一体的にホテルライクな空間に
寝室に近い場所に洗面脱衣室・トイレを同じ空間に、内装を落ち着いたデザインでホテルライクな設えに。
高齢世帯のプライバシーの高いエリアに水回り(バス・トイレ)を設け、また別にパブリックなエリアにトイレを設置することで来客などに備えます。
Sketch提案時スケッチ
吹抜け天井の内装にして一体的な空間をイメージしたデザインをご提案しました。
またデザインはご希望にて、よりシンプルを意識しました。