将来空き部屋になる?「子供部屋」をかしこくつくる方法2026.1.4 / 豆知識

「子ども部屋は必要ですか?」
これは注文住宅やリノベーションの相談で、とても多い質問です。
たしかに、子どもはいつか巣立つもの。
「使わなくなる部屋」に悩む方は多いのですが、実は“部屋が余るかどうか”は設計の考え方次第で大きく変わります。
京都のように土地が限られ、家のサイズに制約がある地域ではなおさら、
**“部屋をつくる”より“使い方の変化に対応できる空間を用意する”**ことが大切です。
子ども部屋=将来の「空き部屋」にならない考え方

一般的に子どもが独立するのは18〜22歳前後。
6〜12年ほどの使用期間のために、例えば6畳×2室を固定化してしまうと、将来的に“物置化”するケースがほとんどです。
しかし、たとえば以下のような工夫をすれば、空き部屋になりにくい子ども部屋になります。
● 可動家具や引き戸で“将来ワンルーム化できる”設計にする
子どもが小さいうちは広く、
思春期になれば個室に、
巣立ったらワンルームへ戻す。
壁を作り込むのではなく「可動式の間仕切り」「引き戸」「造作収納」で仕切ることで柔軟性が生まれます。
● 子ども部屋=書斎・趣味室・ゲストルームに転用できる設計
窓や照明、コンセント位置が偏っていなければ、
子ども部屋の後は書斎・趣味室・ワークスペースに転用しやすくなります。
「子ども部屋“用”の設計」にしすぎないことがポイントです。
広い個室より“共用スペースの質”を高めるという考え

京都では敷地がコンパクトなため、個室を広げるほどLDKが圧迫されがち。
しかし、実際の生活時間の多くはリビングに集まります。
● 子ども部屋は最小限(3〜4.5畳)+ リビングにスタディコーナー
これは最近もっとも満足度の高い組み合わせ。
勉強もリビング、寝るのは子ども部屋という「ゾーニング分離」で、
個室の広さより家全体の居心地が上がります。
子ども部屋は“時期によって使い方が変わる”のが普通

実際の相談事例でも、
- 低学年:リビングで勉強、子ども部屋はほぼ遊び場
- 中高生:自分の個室で過ごす時間が増える
- 独立後:夫婦の趣味室 or 仕事部屋に転用
と“自然に役割が変化”しています。
必要なのは、**どの時期にも対応できる「余白のある設計」**なのです。
将来の「空き部屋」問題を回避する3つのポイント
1. 造り込みすぎない
子ども向けのピンク、水色、キャラ柄などのビニールクロスは後で困ります。
自然素材(無垢・漆喰)をベースにすれば、
巣立った後も大人の空間として使えます。
2. 間仕切りは“壁より建具や造作置き家具”で
スケルトン化しやすい設計=将来の自由度の高さ。
3. 最初から物置きスペースとしてつくる
子供部屋としてではなく、
子供がこもれる物置きスペースを作っておく。
収納としてもキッズルームとしても使える、
ロフトベッド代わりになる造作棚を作りつけておくと良いですね。
結論:子ども部屋は“必要かどうか”ではなく
“変化に対応できるかどうか”が大事**
子ども部屋は、
つくる・つくらないの二択ではなく、
「10年後・20年後も役割を変えて活用できるか」
が本質的なポイントです。
自然素材で仕上げた柔軟な空間は、
経年変化が味わいになり、
暮らしの変化にも寄り添ってくれます。
京都で長く住み継げる家を考えるなら、
固定された部屋より、“変化を前提とした設計”をおすすめします。

さらに詳しく相談したい方へ
住まいの可変性・子ども部屋の考え方は、
敷地条件、家族構成、これからの働き方によって答えが変わります。





