Home Renovation伸び伸びと暮らすミニマルハウス
京都市は上京区、賀茂川沿いの築40年連棟木造住宅リノベーション。
育ち盛り中学生と小学生男の子と母親の3人ご家族。
ご実家の隣にある持ち家を、借家として長年に賃貸されていた家を新たな住まいにとご相談へ来られました。
わずか20坪ほどの狭小住宅に家族3人が伸び伸びと暮らすことができるのか、連棟の耐震性能は大丈夫なのかなどなど様々なお悩みがありました。
もともとの間取りである3DKを家族それぞれのスペース（個室）を確保しながらも1階と2階を、また、天井裏を開放することでロフトスペースを設けて1階からロフトまでひとつの空間とすることでワンルーム的な空間としました。コンパクトでも伸び伸びと暮らせるように工夫、仕掛けを施しています。
内装には、ナラやパイン無垢フローリング、壁天井に土佐和紙など天然素材をふんだんに使用し明るくオーガニックな設えに様変わりしました。
| 地域 | 京都市上京区 |
|---|---|
| 築年数 | 築40年 |
| 建物種別 | 戸建リノベーション |
| 工期 | 5カ月 |
| 面積 | 74.2㎡ |
Customers' expectactionご相談時のご要望
・家族それぞれの個室（スペース）
・本屋やCDなどの収納スペース、既存の本棚を使いたい
・耐震や断熱の性能
工事前の写真
Design pointsこだわりポイント
今回使用した素材や設備等：床ナラ積層フローリング、レッドパイン無垢フローリング、土佐和紙、造作キッチン、システムバス（TOTO製）
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構造補強を兼ねたロフト
ロフト床を支える梁や構造合板は水平の剛性を高める役割を果たしています。
水平剛性とは地震の横揺れによって建物がねじれようとするのを耐える力（ちから）のこと。
軒の梁を補強するようにロフト（床）を設置することで耐震補強となります。狭小住宅など、空間を余すことなく利用できるのが小屋裏（屋根裏）ですね。そんな屋根裏には、構造補強を兼ねてさらにスペースが確保できます。 -
すっきりと家全体をワンルーム化
もともとの間取りはキッチンに和室のダイニングと和室とつかがるように洋間のリビングという3部屋として仕切られていました。
暗くジメっとしている真ん中にあるダイニング、キッチンも窓に面しているけれどジメっと暗い。2棟続きの連棟で隣地と兼用している片面の壁は当然窓が取れずにどうしても暗く閉ざされたイメージでした。
もともとキッチンのあった場所の唯一の窓を大きな掃き出しまどに入れ替えて、間仕切りを取り払ってすっきりとワンルームに、そして階段を介して2階まで一部屋のように家全体をワンルーム化しました。
2階から落ちてくる光や掃き出し窓の光、狭小住宅ながら玄関から扉を開けた瞬間に伸びやかに視界が広がります。
