宇冶市広野町にある築50年木造住宅の耐震改修一戸建てリノベーション。
高齢になられたお母様が住んでおられる家に同居を機に、水廻りを中心に改修を決意されました。現在のお住まいは築20年の軽量鉄骨住宅でそこには次の世代である子世帯のご夫婦が移り住むことに。50年の住まいは既存を残しつつLDKを中心に間取り変更し水廻りも一新しました。広々と大幅に間取りを変えつつも耐震性能・断熱性能を確保。床はナラの3層フローリング貼りで床暖房も完備。建具や枠にはラワン無垢材を使用。ラワンは昔ながらの材料で、最近では手に入りにくくなりつつありますが、なんとも素朴な感じが良いですね。また、キッチン対面カウンターにはナラの無垢材を使用し、対面収納にはナラ突き板貼りとナラ尽くし。水廻りも一新してまた長く快適に住める家になりました。
既存を約半分くらい残した今回の改修。すべてを新しくするのではなく、如何に既存を残してその価値を再生するか。古さが味わい深くアンティークになるのだ。柱や梁は築50年もの。この建物の歴史をジッと佇み伝えてくれます。そんな構造体(柱、梁など)を露わにしてスポットを充てる。これからもこの家を見守り続けて行く。この先何十年と受け継がれていく家なのだ。
京都府耐震化事業適用物件(補助金額90万円)
省エネ住宅ポイント制度適用(補助金額30万円)
地域 | 京都府宇治市 |
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築年数 | 築50年 |
建物種別 | 戸建てリノベーション |
工期 | |
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施工面積 |
地域 | 京都府宇治市 |
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築年数 | 築50年 |
建物種別 | 戸建てリノベーション |
工期 | |
施工面積 |
廊下を隔てたダイニングキッチンとリビングを一部屋にしたい、キッチンを中心に3世代が集える空間したいというのが第一のご要望。そして高齢のお母様にもやさしい住まい、暖かく明るく暮らしたいというのがご要望でした。
既存の玄関や廊下などはそのままで新旧をいかに調和させるかがポイントとなりました。
新しい素材を足すことで既存の古さがアンティークとなりその良さを引き出します。
また、LDKを拡げるために壁を取り払いましたが、バランスを計りながら構造の補強をすることで耐震性能を向上。
京都府の耐震補助金も活用しました。
リビングは天井を取り払い天井裏に隠れていた丸太の梁を露わにし、吹抜けとすることでロフトを設置。
ロフトにするために新たに入れた梁は構造補強も兼ねます。
システムキッチン周りに造作で作業カウンターや洗濯機を設置して作業効率をよりよくしました。
内装には、既存にも使われているラワン材を新しい素材にも使い、素朴でアンティークな質感をデザイン。
床はナラフローリングを使用しました。
着手前に行った現地調査・耐震診断調査の際に天井裏の梁(丸太梁)が見えたので、これは天井裏を開放して見せたほうが良いと思い、予算的に大変厳しかったのですが、提案しました。
結果、とても立派な梁が見えたときにはご家族も大変喜ばれて、完成した部屋は明るく広々したLDKとなりました。