実家リノベーション



両親から相続した実家を今の暮らしに合った形にリノベーションしたい。岡田央建築工房へご相談に来ていただくお客様からそんなお声をいただくことがあります。今回は、ご相談いただく中で、お話しすることが多いリノベーション実施箇所や、相場について、ご説明していきます。実際、実家のリノベーションご相談を多く受けることがあり、

リノベーションしておくべき実家の箇所・費用と税金対策とは?


築30年〜50年くらいの古くなった実家。
両親も高齢となり同居などを考えている方や空き家となった実家を受け継いでリノベーションして住み続けることができるのかなど等、お悩みの方が多いのではないでしょうか。
そのようなご相談が益々増加してます。
ここでは実家ならではの注意点やメリットなどをご紹介していきます。

リノベーションしておくべき実家の箇所と予算とは?


実家のリノベーションを考えられている人は、将来高齢になる両親と同居する、空き家となる実家を受け継いで暮らしていくなどそれぞれライフスタイルによって、目的によってリノベーションの内容も様々です。しかし多くは古くなった水周り(キッチン・お風呂。トイレなど)、使いづらい間取りの解消などが挙げられます。
また、安心して暮らせるように耐震性能や、快適に暮らせるように断熱性能なども見直したいなど、目的に合せたリノベーションを検討しなければいけません。
それぞれ、水周り設備の解消や間取りの変更、耐震や断熱などの性能向上など目的に応じたリノベーションの内容とそれぞれの費用相場について解説していきます。

実家のキッチンをリノベーション


水周り設備で、ほとんどの方が改修の検討をしているキッチン。
古くなった実家の多くにはいわゆる「流し」が備え付けられています。
実家をリノベーションする場合で考えなければいけないことは、両親と同居する場合、それぞれ別にするのか、一緒にするのかということ。
主には1セットだが、予備にもう1セット欲しいなどなど。
それぞれ予算と相談ということになります。
改修を検討されているほとんどの方がシステムキッチンに交換されることを考えていますが、弊社では、システムキッチンより経済的にできる現場造作による手づくりのオリジナルキッチンをおススメしています。
オリジナル製作なのでサイズや設備機器類などは予算に応じて限りなく選択できます。

実家リノベーションでキッチン改修費用相場



  • 標準仕様の現場造作オリジナルキッチン本体  40万円〜(*機器類は標準品、食洗機やオーブンなどは別途

  • 標準的システムキッチン:60万円〜(*設備機器類、メーカーにより異なります)

  • 付帯費用:20万円〜100万円(*既存撤去解体費、各設備配管配線費、周辺の内装工事等 、アクセントを兼ねたタイルを貼るなど内装仕様により異なります)



桂の家トリノベーション前

施工事例 「桂の家」(リフォーム後のキッチン)




リフォーム前のキッチン


実家のトイレをリノベーション


実家のトイレは大体、床が一段下ったタイル貼りとなっています。
バリヤフリーにするために、段差を解消するために床タイルの撤去から改修を検討しなければいけないでしょう。
その場合、通常のトイレの改修にくらべて撤去に余分な費用がかかり、また、木造住宅の場合特に注意が必要なことが土台や柱の腐食です。
床にタイルが貼られたトイレの場合、かなりの確立で腐食しています。


リフォーム前のトイレの様子

リフォーム前のトイレの様子


リフォーム後のトイレの様子

リフォーム後のトイレの様子


実家リノベーションでトイレ改修費用相場



  • 便器:5万円〜40万円 (*メーカー及び設備機能仕様により異なります)

  • 付帯費用:30万円〜(*既存撤去解体費、設備配管配線費等、タイルを貼るなど内装仕様により異なります)

  • 土台・柱など構造体の腐食劣化修繕:30万円〜100万円(腐食度合い及び範囲により異なります)




実家のお風呂をリノベーション


実家のお風呂はシステムバスではなく、床や壁にタイル等が貼られた仕様となっています。
その場合、トイレと同様に、システムバスの撤去に比べて余分な費用がかかり、また、木造住宅の場合、かなりの確立で土台や柱が腐食しています。

リフォーム前のお風呂の様子

リフォーム前のお風呂の様子


リフォーム後のお風呂の様子

リフォーム後のお風呂の様子


実家リノベーションでお風呂改修費用相場



  • システムバス:40万円〜(TOTO製)*メーカー及び設備機能仕様により異なります)

  • 付帯費用:50万円〜 (既存解体撤去費、設備配管配線費等)




実家リノベーションに書斎をプラスする


両親(子世帯)と同居の場合、それぞれのプライバシーについては勿論、それぞれの居場所の確保も重要になります。
高齢になると在宅時間も長くなります。リビングの一角や、廊下、ホールの一角、寝室の一角に一人篭れるスペースをつくることで随分と生活環境が変るのでお勧めしています。
事例:宝塚の家、桂の家、室町のアパートメント



実家リノベーションで書斎改修費用相場



  • 小上がり畳スペースをつくり付ける場合(小上がり内部は収納yスペース):20万円〜50万円(*1畳分〜3畳分、収納仕様などにより異なります)



実家リノベーションで耐震改修や断熱改修など性能向上をする


木造建物で特に不安に感じることは耐震性能でしょう。昭和56年を境に大きく耐震基準が変り、それ以前の建物を「旧耐震基準の建物」、それ以降の建物を「新耐震基準の建物」という言い方で区別しています。
実家の多くは築40年前後かそれ以前の建物がほとんどで、いわゆる「旧耐震基準の建物」です。
そんな建物を耐震改修をすることで今の基準にまで性能を上げることは可能です。
また、築年数の古い実家は、特に「夏あつく 冬寒い」という経験をしてきたのではないでしょうか。当時の建物は断熱材が入っていないということも少なくありません。また、入っていても今の断熱材の性能に比べると入っていないものと変らないくらいの差があります。
耐震改修をする場合は、それぞれ内装を撤去しての改修工事内容になるので、一緒に断熱改修をすることをおススメします。

耐震改修や断熱改修など性能向上リノベーション費用相場



  • 耐震診断費 弊社では、改修を検討さている方に限り簡易耐震診断を無料で行っています。

  • 耐震改修費 : 8万円~/坪(総床面積)

  • 断熱改修費 : 3万円~/坪(総床面積)


*建物形状、改修プラン内容などにより異なります。

耐震改修事例

耐震改修事例


断熱改修事例

断熱改修事例


親名義の実家のリノベーションで注意することは?税金の問題は?


親名義で、子世帯に譲る場合や、子世帯が費用を出す場合は贈与税がかかります。
贈与税は基礎控除が110万円あるので、110万円を越える場合に課税されます。
また、両親が亡くなれてから受け継ぐ(相続する)場合、相続税が課税されます。
受け渡される財産の種類内容にもよりますが国政府は生前贈与を勧めています。
贈与内容によっては課税されない内容もあります。(高齢夫婦間の住まいの贈与など)
また、節税対策としては、子世帯へ売却するなどが考えられます。この場合は他の税金(不動産取得税等)が課税されますので注意が必要です。

実家リノベーションで使える京都市の補助金や減税制度


京都市では住まいの改修で使える補助制度がいくつかありますのでご紹介致します。


  • 「まちの匠の知恵を活かした京都型耐震・防火リフォーム支援事業」

  • 「京都市既存住宅省エネリフォーム支援事業」

  • そのほか(耐震診断士派遣や耐震改修計画助成制度など)



「まちの匠の知恵を活かした京都型耐震・防火リフォーム支援事業」について


申請対象となる建物は、京都市内にある昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅及び昭和25年11月22日以前に着工された京町屋(一戸建て、長屋、共同住宅)の所有者または居住者となります。
最大で125万円の補助が受けられる制度で対象になる建物であれば必ず使いたい制度です。
耐震改修にかかる費用は、それぞれ規模やロケーションなどによってもことなりますが、内装フルスケルトンにしたリノベーションの場合で、おおよそ総工事費の10%〜20%程度と考えて良いでしょう。

「京都市既存住宅省エネリフォーム支援事業」について


窓の改修、既存サッシの交換や内窓(インナーサッシ)の設置や、壁・天井・床などの断熱材の入れ替え、節水タイプの便器の設置など、住宅の消費エネルギーを削減し、環境にやさしい改修行為に対して補助が受けられます。
また補助金もそうですが、省エネリフォームの場合は「光熱費の削減」にもつながります。
補助額は最大で50万円。
築40年前後で建坪25坪程度の実家リノベーションの場合、平均で30万〜40万円の補助額となります。(改修内容により異なります)

主には以上ですが、そのほかにも補助制度はありますので詳しくは是非無料の相談会でお話しさせて頂きます。

「減税制度」


実家リノベーションで減税できるのは主に、「所得税」と「固定資産税」。
減税対象となる改修内容は、「耐震リフォーム」「バリヤフリーリフォーム」「省エネリフォーム」「長期優良住宅化リフォーム」などが主にあります。
減税率など詳しくは無料相談会へご参加下さい。

特に古さを解消することが大きな要因ですが、耐震や断熱など性能の向上も重視されます。
抜本的な改修でこれまでよりもより長く快適に暮らせることができるのです。

30歳代を中心に、子育て世代の家族の住まいに、今実家をリノベーションして住み継ぐという選択肢が当たり前のようになってきています。
実家は実に思い出深いものが詰っている建物。
柱や壁に貼ったお菓子のおまけシールや、背丈を比べた跡が残る柱などなど。
また何より苦労して建てた家に一番思い入れがあるのは親世帯。そんな家を受け継ぐことはこれ以上にない親孝行にもなるでしょう。
そして、思い出を残して新築同様のスペックの住まいができるのはリノベーションならでは。
新築では得ることができない住まいです。

実家をリノベーションすることで、耐震性能や断熱性能など抜本的に建物の性能を向上することで安心してより長く快適に暮らせることができます。
より詳しくは是非無料相談会へご参加下さい。じっくりとご説明させて頂きます。


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